取組み内容

EC増加による小口高頻度配送・リードタイム短縮などの物流慣行の変化や、ドライバーの長時間労働と相対的に低い所得などの実態が、ドライバー不足を進展させています。一方で、トラックの積載率は、長距離輸送の「空車回送」が多いため、40%程度であるという調査もあります。「物流危機」が叫ばれる中で、業界は横断的に連携・協働して「個別最適化から全体最適化」を達成することが求められています。

物流のインフラを提供する日本パレットレンタル株式会社は、群馬大学と明治大学と共同して、NEDO事業に「ホワイト物流を実現する業界横断型共同輸送マッチングサービス」に採択されました。タイトルの通り、業界横断的なマッチングサービスを開発し積載率の改善を図り、物流業界の労働環境改善につなげてホワイト化すること、引いてはCO2排出量の削減につながる成果を目指しています。私は、金融データサイエンスの研究で培ったモデリングの方法を応用して、輸送コスト算出モデルの開発を担当しています。

関連リンク:https://www.meiji.net/it_science/movie006_koji-inui

数量・距離と輸送コストの分布:単純な線型モデルから構造的な乖離があることが認められる
SASによるプロトタイプモデル開発:適合度検定の結果、さらに精度を高めるための工夫が求められる