取組み内容
本研究室では、「多文化共生を拓く場のデザイン」をテーマとして研究と実践を行っています。実践&研究のフィールドは、初等・中等教育における探究学習、高等教育の課外活動、そして開発途上国のインフォーマル教育です。いずれも「多様性」「場/道具のデザイン」「学習・発達」の3つが共通の軸となっています。具体的には、経験したことがないこと、やりかたがわからないことを共に取り組む場において、一人ひとりがそれぞれの多様な才能を引き出し合いながら協働し、共に生きる関係性そして方法と結果を作りだしていきます。たとえば、中東のシリア、トルコ、パレスチナでは、現地NGO、国連機関、教育機関、地域コミュニティと連携して、難民というレッテルをはられた子どもがそのレッテルを超えて学習発達するためには「なりたい自分」になれる舞台(場)をつくっています。難民の子どもは、支援する/されるの関係のある場から離れて、共に学びあえる新しい関係性の場(たとえば、インターネット上での日本の子どもとの異文化協働活動)で、なりたい自分になり、作りたい未来をつくっていきます。共に学び、共に生き、平和で安全かつ公平な場を共創する教育の実践を研究しています。