取組み内容
現在、日本におけるマイノリティ女性のフェミニズム理論と社会運動について研究に取り組んでいます。民族差別とジェンダーの「差別の交差性」(インターセクショナリティ)によって周縁化されてきた女性たちが、日本の主流フェミニズムにどのように「異議申し立て」を行ってきたのか、その系譜をまとめているところです。
また授業の中でも、インターセクショナリティの視点を取り入れながら、コロナ禍で女性や非正規労働者、外国籍住民が置かれている複雑な状況について、英語の新聞記事や論文を読みながらディスカッションをしたり、他の国の事例と比較検討したりしています。11月に入り、大学院研究科間共通科目英語担当の先生方と合同クラスを編成し、ゲスト講師としてEvelyn Poh (イブリン・ポー)氏を招き、ジェンダーと経済的自立に関して英語でご講演いただきました。
さらに、学外では「ジェンダーと多様性をつなぐ フェミニズム自主ゼミナール(ふぇみ・ゼミ)」の運営委員として、インターセクショナリティの視点を取り入れながら差別のない社会を実現するための教育、調査、研究、文化活動、社会運動を行っています。