取組み内容
SDGsは、なぜこの17ゴールなのでしょうか。各ゴールはどんな関係にあるのでしょうか。これ以外にも必要なゴールはないのでしょうか。
この17の目標を理解する鍵は人権です。SDGsを掲げる「持続可能な開発のための2030アジェンダ」は、すべての人々の人権の実現を目指し、「誰も取り残されないこと」をうたっています。では、人権とは何でしょうか。これらは憲法や人権条約の中に具体化されています。国連人権高等弁務官は、SDGsの17ゴールと人権条約のリンクを示しています。
現在、問題なのはこのゴールをどうやって実現するかです。21世紀の新しい動向は、先進国や国際機関が「上から」ルールを押し付けるのではなく、問題に近い当事者とその周囲がネットワークによって他の存在とつながり、対等なパートナーシップの中で問題の解決に取り組むというものです。ひとり一人の活動が17のゴールの実現に結び付く人権保障システムを探求すべく、世界の研究者・研究機関・内外の学会と連携して、研究会やシンポジウムを開催したり、「人権判例報」(信山社)を発行しています(科研費基盤研究A課題番号18H03616)。他方、教育活動としては、明治大学全学共通総合講座「人権って何」・「グローバル化と人権」を運営しています。また、新しい人権問題(たとえば、AIと人権)についても、国際的発信を行っています。
ヨーロッパ評議会CAHAIのビデオ:https://www.youtube.com/watch?v=107q_0JQjIY