取組み内容
第一次産業革命以来、製造者は大量生産により品物を作り、消費者はその中から自分の欲しいと思うものを選んで購入するようになった。その場合、製造者は、効率よく多くの売り上げを出すため、多数の人が平均的に良いと思う品物を何種類か作り、消費者は、製造者が提供するものに十分満足できなくても、ある程度妥協して品物を選んで購入する。そうなると、製造者が作った全ての品物が売れるとは限らず、また消費者も妥協して買ったものにそれほど愛着が湧かないのですぐ新しいものに買い替えようとし、その結果、大量な製造物の廃棄が生じる。
そこで、人それぞれが、本当に欲しいと思うものをデザインして製造することで、製造者は無駄に余計な品物を作る必要は無く、消費者も、自分のお気に入りの品を長く大事に使い、製造物の廃棄が大幅に減り、資源の無駄遣いを抑えることができる。このような観点から、人それぞれが本当に欲しいと思うデザインを機械学習により引き出し、物として具現化する研究を行っている。
この研究内容は、2015年文科省/JST革新的イノベーション創出プログラム(COI)に採択された。