取組み内容

私の専門演習では、SDGsに関するプロジェクトを学生が企画立案し、「アカデミック・フェス」(学内の研究発表イベント、以下アカフェス)等の場で発表する活動を行っている。SDGsというフィルターを通して社会を見つめ直すことは、身近なところに国際法の問題があることを発見するきっかけになる。また、SDGsという視点を得ることで、国際法に関する諸問題を新たな切り口から考えることにつながる。自分たちで企画を立案し外部に発信することは、グループ活動やアウトプットのスキルを向上させるのにも効果的だ。

2018年のアカフェスでは、シリア内戦終結後を見据え、先進国からの支援を受けつつ同国と近隣諸国との水資源問題を解決するためのロードマップを提示した。2019年には2つのプロジェクトの発表を行った。「SDGsから見る企業の将来」というプロジェクトは、SDGsの観点から企業活動を評価し、学生向けに情報発信することを目的とするものだ。準備段階では企業インタビューなども行った。「映画を使って国際法を考える」は、「教育」とSDGsという切り口から、国際法の正確な知識に基づいて社会問題を分析することの重要性を伝えようというもの。国際法の観点からアニメ、ハリウッド映画等を解説するレクチャーを、アカフェス、2年生対象の授業で行った。

2018年アカデミックフェス発表「シリア内戦の今と未来」(2018年度水田ゼミ)
2018年アカデミックフェス発表「シリア内戦の今と未来」(2018年度水田ゼミ)
2019年アカデミックフェス発表「SDGsから見る企業の将来」(2019年度ゼミ)
2019年アカデミックフェス発表「映画を使って国際法を考える」(2019年度水田ゼミ)
2019年アカデミックフェスより(2019年度水田ゼミ)