取組み内容

代表理事を務める一般社団法人あいあいネットで、インドネシア・西部バリ国立公園とその周辺村の人たちによる、自然と共生した地域づくりの実現に協力しています。

国立公園周辺の村に住む人たちは、生活のため違法伐採や希少動物の密猟に手を染めていました。公園の生物多様性を守り、特に絶滅危惧種であるカンムリシロムクの保護や生息地保全を進めるために、国立公園事務所の現場職員をコミュニティファシリテーターとして育成し、公園と村人とが協働して自然と共生した生計向上を進めていけるよう、支援しています。

これまでの活動を通じて、元違法伐採者がエコツアーのガイドグループを結成したり、元密猟者がカンムリシロムクの保護や生息地保全に取り組むようになりました。また、日本で同様に自然と共生した地域づくりを進める佐渡島(新潟県)や徳之島(鹿児島県)とも学びあいの交流を行っています。2020年度は村人による環境ファシリテーターの育成や子どもたちによる野生下カンムリシロムクのモニタリング活動を開始しました。

飼育下繁殖の後放鳥されたカンムリシロムクが、今では野生に定着し、自然繁殖も始まり、村の中で目撃されるようになった。
国立公園周辺村の住民らが生息地保全の一環としてクリーンアップ活動を定期的に実施している
コミュニティファシリテーターによる村人グループとの会合の様子
西部バリ国立公園から徳之島(鹿児島県)を訪問し、エコツーリズムの活動をしている市民グループと学びあい