取組み内容

私は国連やJICAにおいて援助の実務に携わってきた。現在は特に産業の育成を通じた雇用の創出と貧困削減について研究をしてきている。昨年からゼミにおいてコーヒーを取り上げて研究している。コーヒーは生産地が途上国、主な消費地が先進国であり、自分たちの生活から途上国について考えることができるからだ。こうした取り組みの一環として、ゼミの学生たちが明治大学SDGsコーヒーを企画し、大学オフィシャル・グッズのオンラインショップ(https://meidaigoods.net/)で販売を開始した。

このコーヒーは障がい者を雇用しながら高い品質のコーヒー生産をしているコロンビア・フェダール農園のコーヒー豆を使っている。また、国際市場価格よりも高い買い取り価格で、つまりはよりフェアな価格にもとづき生産者にやさしいコーヒーとなっている。売り上げは全額、現地への支援に充てる予定である。こうした形でSDGsへの取り組みの一助となればというのが学生たちの考えたこのコーヒーを作った狙いである。

このコーヒーの背景などは学生たちがゼミの「神保町コーヒープロジェクト」のHPに書いているのでぜひご覧いただきたい(https://jimbocho-coffee.com)。 

ゼミ生が考案し、パッケージをデザインした明治大学SDGsコーヒー。明大グッズネットショップで購入することができる。コロンビアの障がい者を雇用して生産されたコーヒーで売上金は全て現地への支援にあてる。このコーヒーに学生がこめた思いなどはHPをぜひご覧ください。
コロンビアのフェダール財団では、敷地内の学校を卒業すると、農業と手工業に分かれて働きます。いつも明るく元気なコーヒーチームのメンバーです(写真提供はコーヒーハンターの川島良彰さん)
コーヒーの実だけが色づいているのは、赤いことや生産地のことを知ってもらいたいという意図です。そして円でリズムがついています。生産者の手から消費者にまで、思いが続いていき届くようにと考えました。しかしながら、現在では対等な関係が結ばれておらず直線で区切りました。
このコーヒーを企画したゼミ生達。今年は新たに3年生を迎えてさらに展開することを考えています。