取組み内容
初等中等教育における学習の効果は、子どもが通う学校や友人関係からの影響が重要であるだけでなく、家庭や地域などからの影響も大きいと考えられます。私の研究室では学生とともに、子どもとその保護者へのアンケート結果のデータを利用し、子どもの学習特性や自己評価、保護者の特性や子どもへの評価といった項目の関連を、データサイエンスの手法により解析しました。
統計学の方法は、データにもとづいた数理的な解析により、複雑に入り組んだ多数の項目に対して、その関係・構造を単純化した結果を与えることができます。本研究では、ベイジアンネットワークと呼ばれる統計学的な道具を用いることで、対象となる項目間の重要なつながりを調べ、考察を行いました。このような研究を通して、初等中等教育の時期における子どもへの学習支援や、子どもの学習という現象の理解に貢献したいと考えています。