取組み内容

再生可能エネルギー研究インスティテュート:MREL(Meiji Renewable Energy Laboratories )では、再生可能エネルギーの創生はもちろん、その貯蔵と有効利用といった課題を一体として捉えて研究開発を進めている。これらを総合して、SDGsが掲げる持続可能な経済開発と公正な社会の実現に、技術および人材育成で貢献し、平和で安定な世界の実現を目指している。

(2020年度の研究活動)

・再生可能エネルギーデバイスの(太陽電池、熱電発電素子)の高効率化に関する研究、省エネルギーデバイスの研究開発、エネルギーの貯蔵と有効利用に関する研究

・エネルギーおよび半導体デバイスの研究開発と人材育成による産業と技術革新の基盤創製、持続可能な経済成長の実現

・エネルギーおよびCO2のリサイクルに貢献し、循環型社会の実現に貢献

Official Website:https://www.meiji.ac.jp/research/mrel/index.html

地球温暖化対策の観点から長く期待されてきた再生可能エネルギーであるが、3・11の東日本大地震とそれに続く原発事故によって、ますます研究と実用化の加速が社会的要請としてクローズアップされています。再生可能エネルギーの創生はもちろん重要ですが、その貯蔵と有効利用も一体となって意識されるべき重要な課題です。本インスティテュートでは、これらの課題を一体として捉えて研究開発を進めることで、エネルギー革命に対する社会的な要請に応えることを目的としています。すなわち、本研究インスティテュートの研究対象は、「創エネ」「省エネ」「畜エネ」にバランスよく取り組むことにあります。
プロジェクトの代表的な成果のひとつ、厚さ0.095㎜の超薄型太陽電池セル。
太陽電池セルの薄型化は、機械強度の劣化や発電に寄与する体積の減少などの困難を伴いますが、原料の節約による発電コストの低減効果が大きいことが知られています。さらに、原料、製造、および設置コスト当たりの発電量の増加によるコスト低減効果は、面積当たりの発電効率の向上によって達成されます。太陽電池の場合、発電効率は面積当たりの照射太陽光エネルギーに対する、電力エネルギーへの変換効率で表現されます。
代表の小椋厚志理工学部教授