取組み内容

生命機能マテリアル国際インスティテュート(Meiji University International Institute for Materials with Life Functions)では、グローバルな視点で「生活の質(QOL)の向上」および「健康寿命の延伸」に資するバイオマテリアルの開発を推進している。具体的には、3つの生命機能「①組織再生」、「②自家骨に匹敵する骨形成能」、「③生体防御」に着目して異なる3つの研究課題を展開している。なかでも、再生医療に貢献する細胞の三次元足場材料や高い骨形成能を備えた人工骨、耐感染性や抗腫瘍効果を有するバイオマテリアルの研究開発を通してSDGsのゴール「すべての人に健康と福祉を」に貢献することを考えている。

参考動画:https://www.meiji.net/it_science/movie004_mamoru-aizawa

Official Website:http://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/institute/

この課題では「細胞や成長因子などを積極的に利用して優れた生命機能を発現させる」をコンセプトに再生医療を実現するための基礎研究を展開している。実際に、臨床応用可能なサイズをもつ「再生培養骨」や「再生肝オルガノイド」などを医工連携の研究体制により構築している。
この課題では「人工材料だけで優れた生命機能を発現させる」をコンセプトに、1) 自家骨に匹敵する高い骨形成能や完全吸収置換特性をもつ次世代型人工骨補填材および2) 身体への負担を軽減した低侵襲治療を可能にするペースト状人工骨を開発している。
この課題では、「感染のない安全・安心の世界」を目指し、抗菌性や抗腫瘍効果、免疫賦活効果を備えた生命機能マテリアルを創製し、その機能評価を推進している。一例として、銀を担持させた水酸アパタイト(HAp)をリン酸カルシウムセメント(CPC)に添加し、抗菌性CPCの開発に成功している。
代表の相澤守理工学部教授