取組み内容
海洋は、人類にとって、食料の供給源であるとともに、観光やレジャーなど私たちをリラックスさせてくれます。きれいな海は、人が生きていく上で大切な環境です。そのような海洋の環境を守るため、現在国連では、国家管轄圏外区域における生物多様性の保護に関する新条約(BBNJ)を作成するための交渉がなされています。その最新の条文案について、海洋に関する憲法と称される国連海洋法条約、生物多様性条約等の関連する国際条約との整合性を検証し、海洋環境を保護するための新たな条約が伝統的な国際法原則に如何なる影響を与えるか、海洋環境保護に関する国際的な議論の行方を法的に分析しています。分析には、パリ協定を始めとする環境保護に関する国際ルール作りを牽引するEUの法制度も参照することで、国際ルールの形成に対するEU法の影響を分析し、今後必要とされるであろう、グローバルな海洋環境法・制度のあり方を考えています。