取組み内容
2022年度から、高校の学習指導要領が大きく変わりました。その目玉の一つが、「地理総合」の必修化です。研究ばかりで高校教育の現場には縁のなかった私ですが、光栄にも教科書会社から声をかけていただき、「地理総合」の教科書作りに携わることになりました。もともと地理好きで、念願かなって地理学者になった者として、高校生だけではなく、もっと多くの人に地理の魅力を知ってもらいたい。そんな思いで、日本学術会議の活動や、リバティアカデミーなどの講演にも積極的に取り組んでいます。
「地理総合」の学習内容は,「地図や地理情報システムでとらえる現代社会」「国際理解と国際協力」「持続可能な地域づくりと私たち」の3つの柱から成り立っています。それらを学ぶ目的は、未来を創る高校生が、SDGsという人類共通の目標をしっかりと認識し、その達成に向けて歩んでいくための土台を築くことにあります。「地理総合」は、今を生きる私たちにとって、不可欠の教養なのです。