取組み内容
博物館が学部の教員と連携して進めている研究プロジェクトの一つです。商品の開発・生産・流通における新たな価値創造の観点から、商学部の教員と合同で伝統的工芸品産業の調査研究に取り組み、その成果を展示や特別講義を通じて、在学生はもとより、広く一般社会に発信しています。
天然原料を人の手で加工する伝統的工芸品は、作るのに手間と時間がかかるため量産することができません。商品としては高価ですが、近年のメディア環境の発展によって、使い手(消費者)は作り手個人(生産者)のパーソナリティに共感することが可能となり、また、少量多品種生産が消費者の趣向に沿った商品の選択を可能にすることから、長く愛着をもって使用する消費財となっていることが特徴です。このことは、大量生産・大量廃棄というモデルの見直しを促し、資源の抑制的・循環的利用によって自然環境の保全につながる消費・生産形態を示唆しています。また、道具に対する「愛情」「慈しみ」の念が育まれることにより、人間生活のモラル向上に資することができます。
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