取組み内容
博物館は誰でもアクセスできる社会に開かれた施設として、多くの人々に学習の機会を提供しています。現在、2023~2025の3ヶ年度の予定で常設展示の刷新を進めていますが、新しい展示は、「商品」「考古」「刑事」の各部門がそれぞれの専門性との関わりにおいてSDGsの達成に資する内容を盛り込む方針を採っています。
2024年3月には「商品」の展示刷新が完了しました。この展示は陶磁器や漆器などの伝統的工芸品を事例として、商品のあり方を考えることを主旨としています。何よりも使いやすさ、そして美しい意匠、また作り手の創意工夫や感性の磨き方に価値が見出される品々は、長く愛着をもって大切に使用されるべき生活用品です。製造コストがかさむため高価ではありますが、手仕事のスピード感による天然資源の抑制的な利用から、自然の再生力とバランスの取れた消費財として再認識され、商品開発のあり方、商品の選び方・使い方の意識啓発に資することが期待されます。