取組み内容

 末永啓一郎研究会では、開発経済学という途上国における経済開発手段の検討、分析を行う学問を専門としています。ゼミでは、毎年ゼミ生自らが研究したい途上国をピックアップし、その国の経済的な諸問題について研究に取り組みます。
 今年は「ベトナムの再生可能エネルギー普及と経済効果」「関税政策によるFDIと国内製造業への技術スピルオーバーの関係性」という2つのテーマを研究し、具体的な政策の提案を目標に論文執筆を行っています。さらに今年の夏季休業期間には実際にベトナムで調査を行いました。
 今回のフィールドワークでは複数の企業へインタビューを行い、ベトナムの再生可能エネルギー部門における知見や、FDI企業がどのように技術を地場企業に波及させているか、また現地企業が抱える課題や要望の聞き取りを行いました。実際に現地にて働く方々から、ベトナム特有の問題について、貴重な意見を聞くことができました。
 インタビュー内容を活かした、ベトナムの持続可能な経済成長を支援するための具体的な施策となることを目指し、研究に取り組んでいきます。

*BITEXCO POWER社様への訪問:ベトナムで水力発電などの運営を行う民間企業。BitexcoPower社へ出資を行う日系企業から出向されている水力技術者の方のお話を伺う機会をいただきました。
*台風による被害の様子:訪問前に記録的勢力を持った台風11号が直撃、ハノイ市内でも大規模な被害を受けた。
*HONDAベトナム様への取材:現地向け製品の製造工場を見学させていただきました。
*CNC tech社様への工場訪問:ベトナムで日系企業向けに部品を提供する民間企業。2枚目は金属加工や切削を行うための機械。