取組み内容

1972年に世界が初めて環境問題について大々的に話し合った国連人間環境会議が開催されたのがスウェーデンのストックホルムであり、「持続可能な開発」の必要性を世界で初めて訴えた国連の委員会を率いたのが、後にノルウェーの首相となったブルントラント女史であったことが端的に示すように、北欧諸国はサステナビリティにおいて世界をリードしています。私は、その北欧諸国で最大の国、スウェーデンに長く暮らした経験を踏まえて、北欧諸国の社会システムや、そこに暮らす人々の意識を分析し、日本の社会システムや社会意識と比較することにより、日本において、よりサステナブルな社会を築くためには、私たちに何ができるのかを日々研究し、またその成果を広く世の中に発信しています。

大学のゼミ活動においても、コロナ禍の前までは毎年学生と北欧諸国で研修を行っていました。コロナ禍の現在においては、その代わりにオンラインによる交流を通じて、現地の高校生や大学生と様々な意見交換を行い、その知見に基づいて今後の日本のあり方を学生諸君と模索しています。最近では、イケアなどの北欧発祥の企業のサステナビリティに関する取り組みから学び、その取り組みを日本の、特に若者に対して広めていく方策を議論したりもしています。

スウェーデン・ヨーテボリのボルボ博物館での見学
スウェーデン・ストックホルム近郊のトゥンバ高校で日本語を学ぶ高校生たちとの交流会
スウェーデンの高校生たちに、日本の文化・社会について英語で講演
コロナ禍における北欧の学生たちとのオンライン交流会
東京のスウェーデン大使館における卒業研究発表会